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監修:相模大野駅前タワー整形外科・リウマチ科 伊藤淳 院長

(4)家族も関節リウマチを理解しよう

これまで見てきたように、関節リウマチの治療方法には「薬物療法」や「リハビリテーション療法」それに関節の負担を軽減する日常動作や生活の工夫を行う「基礎療法」があります。この他にも、人工関節や関節形成術などの「手術療法」もありますが、現在は治療効果の高い薬が開発されてきたため、手術の件数は少なくなる傾向にあります。

しかしこうした治療を効果的に行っていくためには、本人だけでなく周りのご家族の協力が欠かせません。関節リウマチの痛みは、よく「万力で締め付けられているようだ」といわれますが、非常につらいものです。しかも、その痛みは患者本人にしか分からないため周囲の理解が得られにくいのも確かです。

関節リウマチになると、だるさを感じたり貧血を起こしたりすることが多く、また疲れやすい人もいますし、関節外症状として肺や心臓、腎臓に異常が起こる人もいます。このように普通の日常生活を送るだけでも困難となる可能性があるのですから、例え動作がゆっくりであったり、失敗しても、ご家族は急かせず、温かい目で見守ってあげましょう。

家族で協力することが重要です

また、貧血の改善や低タンパクを改善するために、鉄分が豊富な食品を摂取したり、比較的高タンパクの食事をとるように、協力してあげるのも大切です。

さらに、人の身体は動かないでいるとすぐに衰えてしまいます。それは関節も同じで、痛いからといって動かさないと関節が固くこわばってしまいます。そのためにリハビリテーションを行うのですが、ここでも家族で励ましあい協力してあげてください。

こうした関節リウマチ患者の療養生活を支えるには、経済的にも負担が掛かってきます。そうしたご家族のために様々な社会保障制度が用意されています。主には「高額療養費制度」、「税金の医療費控除」、「障害年金」、40歳以上であれば受給可能な「公的介護保険」などがあります。利用については、主治医や病院の相談室、地域の役所などにご相談下さい。

<リウマチに関する最新情報が分かるホームページ>
●リウマチ情報センター:http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/index.html
●公益社団法人日本リウマチ友の会:http://www.nrat.or.jp/index.html